こんな疑問を持つ人が多く見受けれます。
結構このような意見を言われることや見ることがあります。
確かにおっしゃる通りだと思います。
皆さんは普段車を運転するようなことを想像されると思います。
いやいや!
モータースポーツはれっきとしたスポーツなんです!!
私達には考えられないような環境下で一番速い称号を得るために、
ドライバー達は過酷なトレーニングをしています。
いったいどれほどモータースポーツは凄い世界なのか
皆さんもこの記事を読むと驚くようなことがあるかもしれません。
Contents
モータースポーツの世界
モータースポーツの凄さ
カテゴリーで最高速度は変わってきますが、大体は時速200km前後、
F1など最高峰カテゴリーになると時速300km以上の速さで走っています。
またコーナーリングでも80km〜200kmの速度で曲がっていったりします。
まずはここで普段運転する自動車とは違うことがわかるでしょう。
モータースポーツは速さを求めるスポーツであるためストレート、ブレーキ、カーブでは
とんでもない速度とブレーキング力、いわゆる「G」がかかってきます。
その体にかかるGはおよそ2G〜6Gとまで言われています。
私たちが普段の乗用車を運転する際にかかるGは約0.2G〜0.6Gほどと言われています。
それを考えると比べ物にならないGがかかっていると思いませんか?
これは大体の計算にはなりますが体重60kgの人に5Gがかかるとなると
[60kg × 5 = 300kg]の重さが身体にかかっているということになります。
これらのGに耐えるべく、モータースポーツのドライバーは「首」をはじめとする
トレーニングが欠かせません。
またF1を例に挙げるとレース中のドライバーの心拍数は平均で180。
最高で200以上の心拍数まで達するとのことです。
心拍数平均180という数字はよくマラソン選手がフルマラソンを走る時と同等と例えられています。
ですがさらにドライバーの環境は厳しく。
ドライバーが運転するコックピットは60℃近くまで温度が上昇すると言われており、
合わせて身体を守るために耐火機能もあるレーシングスーツとヘルメットを着用しているので、猛烈な暑さの状況です。
猛烈なGがかかることにより、
ブレーキングからコーナーリングにかけては呼吸ができない状態が続くようです。
また、1レースで身体から5L近くの水分が失われると言われています。
このような状態の中ドライバーは2時間近くを走りつづけています。
ドライバーの凄さ
モータースポーツはほんの0.1秒といったわずかな時間で大きく変わってきます。
たった数cmや数mのブレーキングの場所やタイミングが変わるだけでタイムが遅くなったり、相手に抜かれてしまうのです。
300kmを超える速度でも的確に操作ができ状況判断ができるドライバーの動体視力はものすごいものです。
また車の些細な状況にも頭を使わなければなりません。
タイヤの摩耗状況やコース状況。
さらにはモータースポーツマシンのステアリングなどには無数のスイッチとダイヤルが
ついているのでそれもコントロールをしないいけません。
ブレーキも私達が普段の車で踏むブレーキと違い、とっても重いものとなっています。
およそ80kgほどの力でペダルを踏む踏力がないと、ブレーキが効かないと言われており
それをレース中何百回と踏むことになります。
以上のように、ドライバーは考えられないような環境下でGがかかる状況の中、
約2時間も耐え続け操作しなければなりません。
そしてブレーキングやハンドル操作、細かい状況把握と判断を行い、
誰よりも速く一番を目指して走ることが求められています。
そのためにドライバーとして必要なことは
持久力、瞬発力、筋力、判断力、集中力、運転技術、感性力
などといったアスリートとしても非常に様々で高い能力が求められています。
まとめ
モータースポーツがいかに厳しい環境であり
ドライバーに求められる運動能力がわかったかと思います。
灼熱の状況である
2時間近くフルマラソンを全力で走り、呼吸ができない状況が続く
300kmを超える速さの中での動体視力
一瞬たりとも気を緩めることができない集中力と感性力
的確で正確な運転技術
といったことが大切になってきます。
ただ運転するだけではなく、様々な状況に耐えられるようトレーニングが欠かせません。
他のスポーツとは違いドライバーは様々な高い身体能力が必要です。
近年のドライバーは、最新かつ最高のスポーツ医学の指導のもと、
トレーニングを重ねていることも多いと言われています。
モータースポーツは、
ただ運転するだけではなく、厳しい環境で高い運動能力が必要である
ことが分かっていただけましたでしょうか。
この内容をきっかけにモータースポーツに興味を持って頂けると幸いです。
ここまで読んで頂きありがとうございました!